礼拝用語Ps38
Ⅰ/A(1~41篇) | テキストPs38 | 原典テキストPs38 | 瞑想Ps38/A | 瞑想Ps38/B | Ps38その他 |
詩38篇「言い表わす」 נָגַד ナーガド
〔カテゴリー祈り〕
18節「私は自分の咎を言い表わし、私の罪で私は不安になっています。」(新改訳)
Keyword; 「言い表す」「告白する」 tell, sperk, declare, proclaim, confess
9:11/19:1/22:31/30:9/ 38:18/40:5/50:6/51:15/52:T/64:9/71:17, 18/75:9/92:2, 15/97:6/111:6/142:2/145:4/147:19/
- 「言い表す」と訳されたナーガド(נָגַד)は「明かす、明らかにする、表わす、言い表す、言う、打ち明ける、語り告げる、語り伝える、語る、説明する、情報を伝える」という意味です。旧約では370回。詩篇では20回使われています。「言い表す」ことの反対は、「沈黙する」ことです。
- 詩38篇の作者は敵のさまざまな脅しの声には一切反応せずに沈黙していますが、神に対しては、自分の心の鬱積した感情を訴えています。そして、18節では「自分の咎を言い表し」ています。自分の心の鬱積した感情を吐き出すことのできる存在がいるということはすばらしいことです。しかし人にそれが期待されるとき、必ずしもそれが受け止められるとは限りません。むしろそのことでかえって傷つくことがあるかもしれないからです。だれにも言えない苦しみ、孤独の苦悩、そして自分の咎・・・これらを受け止めてくれる存在が神であることを述べているのが、9節の「主よ。私の願いはすべてあなたの御前にあり、私の嘆きはあなたから隠されてはいません。」です。
- 自分の罪を言い表すということは決してたやすいことではありませんが、「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。」(ヨハネの手紙第一、1章9節)との約束があります。言い表すことによって、赦しの確信が与えられ、罪に支配されずに生きる道を神は与えてくださいます。詩32篇でもダビデはこう言っています。「私は、自分の罪を、あなたに知らせ、私の咎を隠しませんでした。私は申しました。『私のそむきの罪を主に告白しよう。』すると、あなたは私の罪のとがめを赦されました。」(5節) しかし、「私が黙っていたときには、一日中、うめいて、私の骨々は疲れ果てました。」とも言っています。
- 神と私たちのかかわりを健全にし強固なものにするためには、自分の罪を言い表し、告白することがとても重要です。自ら妨げとなっているものを取り除くことを神は喜ばれます。しかも、どんな罪をも赦していただくことができるのです。神は「東が西から遠く離れているように、私たちのそむきの罪を私たちから遠く離される」(詩103篇12節)方です。