2. ヨシュア記の構造(1)
歴史書(1)の目次
ヨシュア記2. 構造(1)
A 任 命
神の《事実》の宣言。これが信仰の戦いにおけるすべての始まりである。(1章1~11節)
(1) 恩寵先行・信仰後続
① 恩寵先行
a. 任命
「あなたがた足の裏で踏む所はことごとく、わたしがモーセに約束したとおりあなたがたに与えている」(3節)
「わたしが・・与えると・先祖たちに誓った地を、あなたは、この民に継がせなければならない。」(6節)
b. 約束
「わたしは、モーセとともにいたよう、あなたとともにいる」(5節)
「あなたの神、主があなたの行く所どこにでも、あなたとともにある」、「あなたの一生だれひとりとしてあなたの前に立ちはだかる者はいない」「わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。」。② 信仰後続
命令
「今、あなたとこのすべての民は立って、このヨルダン川を渡り、わたしが与えようとしている地へ行け。」(2節)
「強くあれ、雄々しくあれ。」(6節、9節)
「モーセがあなたに命じたすべての律法を守り行なえ」(7節)(2) 再度のチャンス
最初のチャンスは失敗におわり、そのため40年間荒野の彷徨を余儀なくされた。しかし、再びチャンスが巡ってきた。ヨシュアとカレブはこの時を待ち望んでいた。
① モーセの死を契機として新たなリーダーの交代
② 世代交代と約束の地に対する渇望の高まり(モーセの決別説教を通して約束の地がいかなる地かを新しい世代は知った)
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