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「いつくしみを施す」

詩119篇(4) 「いつくしみを施す」יָטַב ヤータヴ

68節「あなたはいつくしみ深くあられ(טוֹב)、いつくしみを施されます(יָטַב)。」(新改訳)

Keyword;「善を行なう、幸いな暮らしをする、しあわせにする、喜ぶ、よくしてやる」
33:3/36:3/49:18/51:18/69:31/119:68/125:4  go well, do well, make prosper,

  • 「いつしみを施す」と訳された「ヤータヴ」יָטַבは旧約で115回、詩篇では7回使われています。新改訳では36:3, 51:18, 119:68, 125:4は神の恩寵用語として「いつくしみを施す」と訳され、69:31は「主を喜ばす」という礼拝用語として使われています。33:3は「巧みに(skillfully)」弦をかき鳴らすという礼拝用語として訳されています。
  • このヤータヴの本来の意味は、神が良い方であり、私たちに良いことしかなさらない方であるということです。この土台に立って、その神の善に与る者も、神に対して良いもの、最善のものをささげて神とかかわるという意味があります。33:3の「巧みに」というのもその現われです。創世記4章に登場するカインはそうしたかかわりをもって神にささげものをしなかったゆえに、主から「あなたが正しく行なったのであれば、受け入れる」と暗に叱責されていますが、その「正しく行なう」ということばが「ヤータヴ」です。つまり、弟のアベルとは違って兄のカインは、神に最良のものをささげなかったことが指摘されているのです。本来ならば、神はいつも良いことをしてくださるので、私たちに対しても良いささげものがなされることを期待しておられるのです。
  • 神が「いつくしみを施し」てくださることで、幸いな暮らしをすることができます。神は神の民である者に対して、生存と防衛の保障を与えることをだれよりもよしとする方だからです。私たちとかかわる者も私たちに「よくしてくれる」ことがあります。しかしそれはしばしば利害関係が絡んでいるかもしれません。純粋に良いことをしてくださるのは神のみです。また、私たちが「良い」と思うことも、短絡的に考えていることがあるかもしれません。一見、不幸な出来事に遭遇したり、貧乏くじを引いたような境遇に置かれたりするような決して良いとはいえないように思えるときがあります。しかし、神の「いつくしみ」は、私たちの思いを超えて、すべてのことを相働かせて益としてくださるのです。
  • ヤコブは、かつて騙した兄エサウが400人を引き連れて迎えに来られることを知って不安にかられて、「わたしは必ずあなたをしあわせにする(יָטַב)」と言われた主の約束を握って、必死で祈っています(創世記32:9, 12)。ヤコブの不安は取り越し苦労だったのですが・・。
  • 「ヤータヴ」יָטַב(yatav)は、申命記とエレミヤ記の特愛用語です。申命記は約束の国に入ろうとしている第二世代の者たちに向かってモーセが語った訣別説教です。そこには、神の民が「しあわせになる」ために、神の命じるすべての道を歩むように何度も繰り返して語っています。神は私たちがしあわせになることをだれよりも望んでおられる天の父です。すべての良いものは、天の父から来るのです。この方を自分の父として持つ者は幸いです。

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