創世記1~3章の原語に基づく瞑想
創世記1~3章の原語に基づく瞑想
●創世記の1~3章の80節分をヘブル語原典で講読し、瞑想します。イェシュアが「御国の福音」を宣べ伝え、使徒パウロもそれを宣べ伝え、それによって「神のご計画の全体を、余すところなく」知らせました。「わたしは、終わりの事を初めから告げ、まだなされていない事を昔から告げ、『わたしのはかりごとは成就し、わたしの望む事をすべて成し遂げる』と言う。」(イザヤ46:10)とあるように、神のご計画における神と人とのあり方は、創世記1~3章の中に明確に啓示されています。と同時に、罪を犯して死に定められた人間を回復する救いの計画の萌芽もその中に啓示されているのです。その意味で、創世記の最初の3章は極めて重要です。とりわけ、第一章は神のマスタープランを知る上で極めて重要です。というのは、旧約聖書の天地創造は、自然科学的な範疇(物理学、生物学的な知識)、また創造科学(宇宙、地球などの起源と生成の進化論的知識)には一切属することなく、むしろ、神が選ばれたイスラエルの歴史的出来事における救いのフレーム(信仰告白)が啓示されていると信じるからです。創世記の1~3章の最良の注解書は聖書(全66巻)そのものです。
●上記にある「エデンの園」「幕屋」「神殿」「教会」「メシア王国(御国)」「新しいエルサレム」のすべては、天の領域と地上の領域が重なり合う唯一の場所であり、神と人が出会い、共に住む場所です。それはまさに創世記1章1節にある「天と地」なのです。ここでは、神のご計画(מַחֲשֶׁבֶת אֱלהִים)にある神と人が共に住む「家」(「ハッバイト」הַבַּיִת)の概念から、創世記1~3章の各節の目的論的注解を試みたいと思います。
2018.11.28~2020.
1.「ヨーム・エハード」(יוֹם אֶחָד)
1章1節「はじめに神が」|
1章2節「地は茫漠として何もなく」
1章3節「神は仰せられた。『光、あれ。』」
1章4節「神は光を良しと見られた」
1章5節「神は光を昼と名づけ」2.「第二の日」(1:6~8)
3.「第三の日」(1:9~13)
1章9~10節「神は仰せられた。『天の下の水は一つの所に』」
1章11節「神は仰せられた。『地は植物を、・・』」
1章12~13節「地は植物を、すなわち、」4.「第四の日」(1:14~19)
5.「第五の日」(1:20~23)
6.「第六の日」(1:24~31)
1章24~25節「神は仰せられた。『地は生き物を』」
1章26節「神は仰せられた。『さあ、人をわれわれのかたち』」
1章27節「神は人をご自身のかたちとして創造された。」
1章28節「神は彼らを祝福された。」
1章29~30節「神は仰せられた。『見よ。わたしは、地の・』
1章31節「神はご自分が造ったすべてのものを見られた」」7.「第七の日」(2:1~3)
2章1節「こうして天と地とその万象が完成した。」
2章2節「神は第七日に、なさっていたわざを完成し、」
2章3節「神は第七日を祝福し、この日を聖なるものとされた」
2章1~3節
2章4a節「これは、天と地が創造されたときの経緯である。」
1. 人間の創造(4b~7節)
2章4b節「神である【主】が、地と天を造られたとき・・」
2章5節「地にはまだ、野の灌木もなく」
2章6節「ただ、豊かな水が地から湧き上がり、大地の全面を」
2章7節「神である【主】は、その大地のちりで人を形作り」2. エデンの園に置かれた人、および木と川(8~14節)
2章8節「神である【主】は東の方のエデンの園を設け」
2章9節「神である【主】は、その土地に、見るからに」
2章10節「一つの川がエデンから湧き出て」
2章11~14節「第一のものの名はピション。それはハビラの」3. エデンの園における人間の務め(15~17節)
4. ふさわしい助け手との一体(18~25節)
2章18節「人がひとりでいるのは良くない。」
2章19~20節「人がそれを何と呼ぶかをご覧になるため」
2章21節「深い眠りを人に下された。それで、人は眠った。」
2章22節「人から取ったあばら骨を一人の女に造り上げ」
2章23節「これを女と名づけよう。」
2章24節「それゆえ、ふたりは一体となるのである。」
2章25節「人とその妻は・・恥ずかしいとは思わなかった。」
C. 第3章1節~24節 Text, 朗読
1. 蛇の誘惑(1~7節)
3章1節(1) 「さて蛇は・・ほかのどれよりも賢かった。」
3章1節(2) 「神は本当に言われたのですか。」
3章2~3節 「女は蛇に言った。」2. 罪の結果(8~13節)
3章8節 「そよ風の吹くころ」
3章9~10節「あなたはどこにいるのか。」
3章11~12節「あなたが裸であることを、だれが告げた・・」
3章13節「蛇が私を惑わしたのです。それで私は食べました。」3. 神のさばきと救いの約束(14~19節)
3章14節「神である【主】は蛇に言われた」
3章15節「わたしは敵意を、おまえと女の間に・・置く。」
3章16節「女に・・言われた。『あなたは苦しんで子を産む』」
3章17~19節「大地は、あなたのゆえにのろわれる。」
3章20節 「人は妻の名をエバと呼んだ。」
3章21節 「皮の衣を作って彼らに着せられた。」4. エデンからの追放(21~24節)
3章22節a「見よ。人はわれわれのうちのひとりのようになり」
3章22節b「今、人がその手を伸ばして、いのちの木から」
3章23節「人をエデンの園から追い出し」
3章24節 「ケルビムと、輪を描いて回る炎の剣」
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