カナンの土着の宗教
歴史書(1)の目次
士師記附記 カナンの土着の宗教
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- カナンの土着の宗教はイスラエルに大きな影響を与えた。バアルの神殿とアシュタロテの神殿は、通常一緒にあり、女祭司は神殿付きの売春婦であった。パアルとアシュタロテは男神と女神であり、双方が交わることによって、子どもや家畜、作物の高収穫がもたらされると信じられていた。
- また、バアル(息子)とアシェラ(母)が並んで表記されていることが多い。
- 聖書の中で圧倒的に多いのがバアルという偶像の名であり、その半分くらいの割合でアシェラの名が登場する。アシュタロテの名はそれほど多くなく、バアルとアシュタロテの組み合わせも非常に少ない。
- 聖書に登場するカナンの神々は異教の神々の原型であり、やがてギリシャやローマの神々にも、大きな影響を与えることとなる。
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