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千年王国の終わりにあるゴグの来襲

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36. 千年王国の終わりにあるゴグの来襲

【聖書箇所】 38章1~23節

ベレーシート

  • エゼキエル書37章の全イスラエルの回復の預言はキリストの再臨によって成就します。その後に、38~39章に驚くべき預言が記されます。それは「ゴグ」による完全武装によって、突然のように、エルサレムを取り囲むということが起こることをエゼキエルは啓示されました。
  • キリストの再臨によって「第一の復活」にあずかった者たちは、全イスラエルの民(残りの民)とともに、千年の間地上を支配する者となることが約束されています。しかしその千年の終わりの頃、それまで幽閉されていたサタンが解き放たれ、神に反逆するために、地の四方にある諸国の民、すなわちゴグとマゴクを惑わし、完全武装させて戦いに備えさせます。そして特にイスラエルの中心である神の都エルサレムを取り囲みますが、天からの火が降って来て彼らは焼き尽くされます。そして彼らを惑わしたサタンは火の池に永遠に投げ込まれます。キリストを信じなかった者たちも第二の復活にあずかり、第二の死である火の池に投げ込まれることが預言されているのです(ヨハネの黙示録20章7~15節)。第一の復活にあずかった者はこの最終的な戦いの出来事を見ることになるのですが、それは同時に、神の最終的な完全な勝利を見ることになるのです。

    神の最後の計画

  • しかし、エゼキエルが38~39章で預言したことは「千年王国」の最後の時とは異なるようです。「ゴク」の勢力は千年王国の始まる前にも、そしてその最後にも神に敵対する勢力として立ち上ることを知っておく必要があります。38章2節と39章1節の「メシェク」はモスクワ、「トバル」はロシアの主要都市、「ゴグ」はコーカサス山脈の最も高い山の名称です。ロシアの位置はイスラエルに対抗する最後の異邦人勢力として示されています。

【新改訳2017】エゼキエル書38章1~16節
1 次のような【主】のことばが私にあった。
2 「人の子よ。メシェクとトバルの大首長である、マゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言せよ。
3 『【神】である主はこう言われる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしはおまえを敵とする。
4 わたしはおまえを引き回し、おまえのあごに鉤をかけ、おまえと、おまえの全軍勢を出陣させる。それはみな完全に武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。
5 ペルシアとクシュとプテも彼らとともにいて、みな盾を持ち、かぶとを着けている。
6 ゴメルとそのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマとそのすべての軍隊、それに多くの国々の民がおまえとともにいる。
7 備えをせよ。おまえも、おまえのもとに召集された全集団も構えよ。おまえは彼らを統率せよ。
8 多くの日が過ぎて、おまえは徴集され、多くの年月の後、おまえは、一つの国に侵入する。そこは剣から立ち直り、多くの国々の民の中から、久しく廃墟であったイスラエルの山々に集められた者たちの国である。その民は国々の民の中から導き出され、みな安らかに住んでいる。
9 おまえは嵐のように(כַּשֹּׁאָה=奇襲攻撃のように)攻め上り、おまえと、おまえの全部隊、それに、おまえにつく多くの国々の民は、地をおおう雲のようになる。
10 【神】である主はこう言う。その日には、おまえの心に様々なことが思い浮かぶ。おまえは悪巧みをめぐらして、
11 こう言うだろう。「私は無防備な国に攻め上ろう。安心して暮らす平穏な者たちのところに侵入しよう。彼らはみな城壁もなく住んでいる。かんぬきも門もない」と。
12 それは、おまえが略奪し、獲物をかすめ奪うため、また今は人の住むようになった廃墟と、国々から集められて地の中心に住み、家畜と財産を所有した民とに向かって手を伸ばすためだ。
13 シェバやデダンやタルシシュの商人たち、およびそのすべての若い獅子たちは、おまえに言うだろう。「おまえは分捕るために来たのか。獲物をかすめ奪うために隊を構えたのか。銀や金を運び去り、家畜や財産を取り、大いに略奪しようとするつもりか」と。』
14 それゆえ、人の子よ、預言してゴグに言え。『【神】である主はこう言われる。わたしの民イスラエルが安心して住んでいるとき、まさに、その日、おまえは知ることになる
15 おまえは北の果てのおまえの国から、多くの国々の民とともに来る。彼らはみな馬に乗る者で、大集団、大軍勢だ。
16 おまえはわたしの民イスラエルを攻めに上り、地をおおう雲のようになる。終わりの日に、そのことは起こる。ゴグよ、わたしはおまえに、わたしの地を攻めさせる。それは、わたしがおまえを使って、国々の目の前にわたしが聖であることを示し、彼らがわたしを知るためだ
17【神】である主はこう言う。おまえは、わたしが昔、わたしのしもべであるイスラエルの預言者たちを通して語った、まさにその者ではないか。この預言者たちは長年にわたり、わたしがおまえに彼らを攻めさせると預言していたのだ。』

画像の説明

【新改訳2017】エゼキエル書38章18~19節
18 ゴグがイスラエルの地を攻めるその日──【神】である主のことば──わたしの憤りは激しく燃え上がる。
19 わたしは、ねたみをもって、激しい怒りの火をもって告げる。
その日には必ずイスラエルの地に大きな地震が起こる。
20 海の魚、空の鳥、野の獣、地面を這うすべてのもの、地上のすべての人間は、わたしの前で震え上がり、山々はくつがえり、崖は落ち、すべての城壁は地に倒れる。 
21 わたしは剣を呼び寄せて、わたしのすべての山々でゴグを攻めさせる──【神】である主のことば──。剣による同士討ちが起こる。
22 わたしは疫病と流血で彼に罰を下し、彼と、彼の部隊と、彼とともにいる多くの国々の民の上に豪雨、雹、火、硫黄を降らせる。
23 わたしは、わたしが大いなる者であること、わたしが聖であることを示し、多くの国々の見ている前でわたしを知らせる。そのとき彼らは、わたしが【主】であることを知る。」


1. 多くの日が過ぎて

  • 38章と39章に、慣用句のようにして何度も使われている類似した表現があります。それは、
    (1) 「多くの日が過ぎて」(38:8)
    (2) 「終わりの年に」(38:8)
    (3) 「その日(には)」(38:10, 14, 18)
    (4) 「終わりの日に」(38:16)
  • 「その日」とは「ゴグがイスラエルの地を攻める日」です。「ゴグ」とは、神(あるいはキリスト)に反逆する悪の勢力の象徴です。しかもその勢力は必ず「北から」来るのです。長い間、回復の恩寵が与えられて安住していた神の民イスラエルとその地は突然に攻撃されます。
  • しかしこの戦いの目的は、諸国の民の前に、多くの国々の見ている前で、全世界に対して神の主権と主ご自身の「聖なる」ことを示すことにあります。最終的な段階において、神の主権性が究極的な形であかしされるための審判的な戦いなのです。
  • 黙示録20章では、解き放たれたサタンがゴグとマゴグを惑わして召集したように記されていますが、エゼキエル書38章4節には、神がゴグの全軍団を召集したとあります。そして戦いを仕掛けさせていますが、21節ではこのゴグに対してさばきを下しています。

2. 神の歴史の全体のシナリオを知っておくことは慰めとなる

  • 神のご計画はすでに預言書の中に記しておられます。なぜなら、神は知らせていないことをなさる方ではないからです。必ず、前もって、ご自身の計画を告げておられるのです。それゆえ、私たちは神のことばを注意深く学ぶ必要があります。
  • 伝道至上主義による「個人的な救いの強調」の弊害は、神の計画に対して無関心にさせたことです。「個人的な救いの強調」は、自分が救われているかどうかが主要な関心事であって、神の全歴史的な計画によって神の主権と栄光が現わされることに関心を持たせなくしていることは否めない事実です。イスラエルの民に対する無関心さもそのことを示しています。自分が救われて、死んでも天国行きが保障されていればそれで十分だと考えてしまっているのです。神は、これからなされる出来事をしっかりと共有できる者たちを熱心に捜しておられると信じます。


2013.7.5


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