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瞑想の主題と目的、および語義

1. はじめに

A. 瞑想の主題と目的

2012.2.18~5.27 「神の善(トーヴ)」を主題とした瞑想を8回にわたって試みます。月2回のゆっくりとしたペースです。

この主題の瞑想目的は、キリストにある者のアイデンティティの根を太いものにし、神とのかかわりにおける成熟への憧憬(あこがれ)を抱かせることにあります。

B. 瞑想のテーマである「神の善」の神学的位置づけ

1. 組織神学における位置づけ

  • 神の善(良善, God’s goodness)は、組織神学では「神論」の中の「神の属性」の一つとして扱われます。神の属性の分類も学者によって異なりますが、私自身は以下のように整理しています。
  • まず、神の属性全体の総称は「聖」です。この「聖」は神のすべてのご性質の総称です。この「聖」という神の本性の中に以下の属性があります。

(1) 絶対的属性

被造物とのかかわりを一切持たない神の性質で、自存性、無限性、永遠性、無究性、不変性、完全性があります。

(2) 相対的属性

被造物一般とのかかわりに現わされる神のご性質で、偏在、全知、全能、知恵、善があります。特に、善は被造物一般に対する神の配慮、福祉を意味します。たとえば、一羽の雀、空の鳥、野の花に対する神の配慮がそうです。

(3) 道徳的属性

とりわけ、人間とのかかわりにおいて現わされる神のご性質で、愛、恵み、憐れみ、忍耐、義、公正、真実などがあります。


2. 瞑想の視座

God's goodness

「神の善」は相対的属性の一つであると同時に、道徳的属性の根底にある神の属性として、つまり自然と人間とに対する神の恩寵の総称として位置づけ、瞑想を試みたいと思います。






C. 語 義

「ホドゥー ラドナイ キートーヴ」(主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。/主に感謝せよ、なぜなら主は良い方だから)という意味です。ここで使われている「トーヴ」は形容詞ですが、動詞も名詞もあります。

(1) 動詞

動詞は「ヤータヴ」יָטַבです。使用頻度は28回使われています。意味としては神の「御心にかなう」とか、神の目に「美しい、好ましい」という意味、あるいは「しあわせになる、良くなる」という意味でも使われます。他にも、~と比べて「まさっている」とか、「上機嫌である、心が陽気である、寛大である」という意味もあります。

(2) 名詞

①男性名詞は「トゥーヴ」טוּב 
使用頻度は32回。主の「いつくしみ」(good, goodness)、「最良のもの」(best)、「良いもの、貴重なもの」(good things)、「楽しみ」(gladly)、「繁栄」(prosperity)、「恵み、気前良さ」(bounty, blessing)、「美しさ、好ましさ」(fair)、「しあわせ、魅力」(attractive)

②女性名詞は「トーヴァー」טוֹבָה
使用頻度は67回。「善」(good)、「良いこと」(good, good things)、「幸い」(good thing)、「恵み、気前良さ」(bounty)、「いつくしみ」(goodness)、「しあわせ」(prosperit)

(3) 形容詞

形容詞の頻度が489回と最も多いです。「トーヴ」טוֹב 「すばらしい」(good, rich, noble)、「いつくしみ」(goodness)、「いつくしみ深い」(good)、「しあわせな」、「善」、「まさる」(better)・・など。

  • 神の「善」(トーヴ)、神の「いつくしみ」(慈恵)は、被造物(自然と人)に対する神の恩寵的かかわりの総称的概念です。

たとえば、それが自然界に生きるものに対して向けられるとき、空の鳥が養われ、野の花が美しく装われます。神の配慮が自然の中のすみずみまで行き届いているのです。ましてや人はそれらよりももっとすぐれた者であるゆえに、神(天の父)はもっとすぐれた良いものを与えてくださる方です。神の善が人に向けられる時には、その善は神の愛として示されます。神の愛は、さらに神の恵み、神のあわれみ、神の忍耐となって表わされます。愛も、恵みも、あわれみも、すべては神が善であられるゆえに私たちとのかかわりにおいて現される富だということです。

このことは、「目からうろこ」が落ちてはじめて知る真理ではないかと思います。

2012.2.18


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