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詩12篇の修辞

詩12篇の修辞

「口、唇、舌」にかかわる比喩的表現

1. 「へつらいの口びる」

  • 詩篇12篇には、「へつらいの口びる」(新改訳、口語訳、フランシスコ会訳)という言葉が2回(12:2, 3)使われています。新共同訳、関根訳、岩波訳では「滑らかな唇」、バルバロ訳では「甘い口先」と訳されています。
  • 「へつらいの」、「滑らかな」と訳された形容詞は「ハーラーク」חָלָק(chalaq)で、旧約では11回、詩篇では3回使われています。

(1)肌がなめらか

  • 「しかし、ヤコブは、その母リベカに言った。「でも、兄さんのエサウは毛深い人なのに、私のはだは、なめらかです。」(創世記27:11)

(2)地形がなだらか

  • 「まことに、あなたは彼らをすべりやすい所に置き、彼らを滅びに突き落とされます。」(詩73:18)

(3)唇がなめらか

  • 「人は互いにうそを話し、へつらいのくちびると、二心で話します。」(詩12:2)
  • 「【主】が、へつらいのくちびると傲慢の舌とを、ことごとく断ち切ってくださいますように。」(詩12:3)
  • 「他国の女のくちびるは蜂の巣の蜜をしたたらせ、その口は油よりもなめらかだ。」(箴5:3)
  • 「偽りの舌は、真理を憎み、へつらう口は滅びを招く。」(箴26:28)
  • 「彼らは予見者に「見るな」と言い、先見者にはこう言う。「私たちに正しいことを預言するな。私たちの気に入ることを語り、偽りの預言をせよ。」(イザヤ30:10)
  • 「もう、むなしい幻も、へつらいの占いもことごとく、イスラエルの家からなくなるからだ。」(エゼキエル12:24)
  • 「耳障りの良い」、「耳に聞き良い」、「気に入るような」くちびるや言葉は、警戒しなければなりません。なぜなら、それは私たちに滅びを招きかねないからです。サタンが最初の人を神から引き離すためにこう言いました。「あなたがたは決して死にません。あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。」(創世記3:4~5)と。私たちを神から引き離したのは、まさに「滑らかな」唇でした。それとは裏腹に、詩篇12篇では主の語ることばは、混じりけのない純粋な言葉であることが告白されています(6節)。
  • 人は「うそ」「へつらいのくちびる」「二心」「傲慢の舌」を使って、言葉巧みに人を思うように支配しようとします。そして、こう言います。「われらはこの舌で勝つことができる。われらのくちびるはわれらのものだ。だれが、われらの支配者なのか。」と(4節)。人間の原罪性は、「心」「舌」「くちびる」に如実に表されているのです。それは使徒パウロもローマ書3:10以降で取り上げています。使徒ヤコブも「舌を制御することは、だれにもできません。それは少しもじっとしていない悪であり、死の毒に満ちている」(ヤコブ3:8)と記しています。その意味において、まさに義人はいない。ひとりもいないのです。

2, 「混じりけのないことば」(純粋な言葉)

  • 詩12篇には「人の言葉の不純さ」と「神の言葉のきよさ」が対比されています。ここでいう「混じりけのない」(新改訳)という言葉は、「ターホール」טָהוֹר(tahor)で、「きよい」と訳されます。「ターホール」טָהוֹרは、旧約で96回ですが、詩篇では12:6以外にわずかに2回しか使われていません。
    • 【主】のみことばは混じりけのないことば。土の炉で七回もためされて、純化された銀。」(12:6)
    • 「【主】への恐れはきよく、とこしえまでも変わらない。」(19:9)
    • 「神よ。私にきよい心を造り、ゆるがない霊を私のうちに新しくしてください。」(51:10)
  • 純化されたピュアな言葉、ピュアな心は神の領域の中に存在し、神にしか造ることの出来ないものです。

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