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2. 詩篇の名称


Ⅰ. 序説

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2. 詩篇の名称

(1) へブル語原典・・「テヒリーム」

①「詩篇」はヘブル語では「たたえのうた」「賛美」(テヒリーム)と呼ばれている。

②「詩篇」の中身は苦しみや嘆き、感謝や教訓、王のためのとりなし、シオン賛歌など、さまざまな詩が集められている。「たたえのうた」に比べると「嘆きのうた」の方が多い。にもかかわらず、旧約の人々が詩篇全体をテヒリームとしたのには理由があった。それは、神による人生はどんなに多くの涙の谷を通過したとしても、必ず、神をたたえるうたを口にする日を迎えることができるという確信があったからである。

(2) LXX(70人訳)聖書

①「プサルモイ」(ギ: φαλμοι)は複数、「プサルモス」は単数。
ヘブル語の「ミズモール」(本来は楽器の伴奏に合わせて歌う歌を意味した)のギリシヤ語訳である。ヘブル語原典には約75の表題として「ミズモール」がつけられている。

②新約聖書ではルカの福音書20章42節、24章44節、使徒1章220節、13章33節等にこのことばが使われている。

③英語訳の Psalms(サームス)は、このギリシヤ語「プサルモス」から来ている。

(3) 日本語訳・・「詩篇」

  • 「詩篇」は独自な訳である。ヘブル語原典、LXX 訳からも来ていない。この訳は漢訳からきている。詩篇とは宗教詩の集められたものという意味である。



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