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先見者ハナニのことば

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40. 先見者ハナニのことば

【聖書箇所】Ⅱ歴代誌 16章1節~14節

ベレーシート

  • 14章、15章で賞賛されたユダの王アサ(אָסָא)が、その晩年において主に対する信頼を失っています。全く別のアサを見る思いです。先見者ハナニはアサに対して「愚かなことをした」と叱責しています(16:9)。アサのした「愚かなこと」とはいったいなんだったのでしょう。

1. アラムの王ベン・ハダデに依り頼んだアサ

画像の説明
  • 事の経緯は、アサの治世の第36年目に、イスラエルの王バシャが、ユダの王アサのもとに自分の民を出入りさせないようにするために、防備となる町ラマを築いたことによります。アサは北イスラエルの不安定な社会とは反対に、主を恐れる国をつくり、そこに多くの北イスラエルの人々がアサを頼って国境を越えました(Ⅱ歴代15:9)。そのために、北イスラエルの王バシャはそれを阻止するために、ラマに南への道を封鎖する砦を築こうとしました。
  • こうしたバシャに対して、アサはバシャと戦う代わりに、北のアラムの王ベン・ハダデに賄賂を送り、アラムが北イスラエルを侵攻するように仕向けたのでした。そのためバシャはラマでの工事を中止し、アラムと戦うべくやむなく北へと引き返しました。その結果、アサはラマの砦を破壊し、ラマの石材と木材を手に入れて国境をラマよりも北にあるミツバに移動させたのです。

2. 予見者ハナニの叱責(批判)

  • このようなアサの狡猾な戦略について、予見者のハナニ(חֲנָנִי)から批判を受けたことが16章後半に記されている事柄です。
  • 予見者と預言者の違いは何でしょうか。「預言者」(「ナーヴィー」נָבִיא)とは神からのことばを直接的に語る者です。ですから、「主はかく言われる」というように、主のことば、あるいは、主のみこころを直接語る者を言います。しかし、「予見者」(「ローエー」רֹאֶה)は、主からの直接的なことばではなく、主による識別力をもって先のことを語る者のことを言います。そうした予見者ハナニのことばは以下のものでした。

    【新改訳改訂第3版】Ⅱ歴代誌16章7~9節

    7 あなたはアラムの王に拠り頼み、あなたの神、【主】に拠り頼みませんでした。それゆえ、アラム王の軍勢はあなたの手からのがれ出たのです。
    8 あのクシュ人とルブ人は大軍勢ではなかったでしょうか。戦車と騎兵は非常におびただしかったではありませんか。しかし、あなたが【主】に拠り頼んだとき、主は彼らをあなたの手に渡されたのです。
    9 【主】はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです。あなたは、このことについて愚かなことをしました。今から、あなたは数々の戦いに巻き込まれます。」

  • 予見者はアサに対して、まず、主に拠り頼まず、アラムの王により頼んだことを叱責しています。そして、先のクシュ人とルブ人との戦いの規模に言及しながら、最後になって、アラムにより頼んだことについて愚かしいことをしたと批判しています。このことは、人は、ひとたび主に拠り頼んで大きな戦いに勝利したとしても、小さな事柄には主に頼らず、自分の考えで行なってしまう弱さを依然と持っていることを示唆しています。この愚かしさを予見者ハナニは勇気を奮って指摘したと言えます。

3. アサの予見者ハナニに対する仕打ち

  • 予見者ハナニが語ったことばは、アサをして激しく怒らせ、ハナニに足かせをかけ投獄しました。このこととアサが晩年に、なぜ足の病で苦しむことになったのか、歴代誌の記者はその関連を明らかにしています。
  • 聖書は、人の力に頼ることなく、全き主の力に拠り頼むべきことを徹底して教えているのです。

2014.3.19


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