アズキナシ
石山の樹木(落葉高木篇)の目次
石山の樹木(落葉高木篇) 2. アズキナシ
- アズキナシの特徴は葉にある
- 石山に結構多く自生しているこの葉がアズキナシだと分かったのは夏の8月頃であった。桜にも似ているようであり、ハルニレにも似ているようであり、なかなか同定できなかった印象深い葉である。
表 裏
- アズキナシ(小豆梨)の葉には規則正しい側脈がある。それゆえ、別名「ハカリノメ」と呼ばれるそうである。等間隔の側脈が物差しのようなイメージを与えるからだという説と、枝に点在する白い皮目を秤の目盛に見たてたという説がある。いずれにしても、若葉の裏表ともに側脈の溝が深く、かつ光沢がある。
- アズキナシの黄葉
- ハルニレと比べると、アズキナシの葉柄の方が長い。この葉はハルニレやミズナラと比べると、比較的低い木である。したがって、アズキナシを「中高木」、ないしは「亜高木」とする人もいる。
- アズキナシの樹皮
アズキナシはバラ科のナナカマド属であるが、ナナカマドとは似ても似つかないように思う。 - アズキナシの比較的若い木は樹皮の色は少し赤紫である。しかもその樹皮には小さく縦に十字形、あるいはひし形、星型の模様の割れ目(皮目)が入る。
- アズキナシは成長が早く、耐寒性にきわめて優れているという。
- アズキナシの果実
果実があるということは花もあったわけであるが、残念ながらアズキナシの花を撮ることができないかった。というよりも、その花を発見することが出来なかった。つい最近、赤い実を見つけて、これがアズキナシの実なのだと知った。赤い実は果実酒になるらしい。
- アズキナシの幹
全体的には幹は灰黒褐色で、縦の皮目が点在している。
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