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エステルが王妃となる

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2. エステルが王妃となる

【聖書箇所】エステル記2章1節~22節

ベレーシート

  • 王妃ワシュティが廃位してから、王に仕える若い者たちは、王のために、王国のすべての州に役人を任命して、容姿の美しい未婚の娘たちを捜し出し、彼女たちをみなシュシャンの城の婦人部屋に集めさせ、女たちの監督官である王の宦官ヘガイの管理のもとにおいて、化粧に必要な品々を与え、その中から王の心にかなうおとめをワシユティの代わりの王妃とするように進言しました。

1. エステルの名前と素性

画像の説明

  • いよいよこの章から、主人公であるエステルが登場します。エステルという名前は「ミルトス」を意味しますが、エステルのユダヤ名は「ハダッサー」(הֲדַסָּה)です。日本語聖書の表記は「ハダサ」。
  • エステルの父の名前はアビハイル(2:15)であるが、両親とも亡くなったので、おじのモルデカイに引き取られて育った。彼らはユダヤ人でした。15節には、エステルが「彼女を見るすべての者から好意を受けていた」とあります。ということは、エステルの魅力はだれの目にも明らかであったことを意味します。単なる容姿が美しいというだけではなく、だれからも好意を受けるような人格的魅力があったということです。

    【新改訳】
    彼女を見るすべての者から好意を受けていた
    【口語訳】
    すべて彼女を見る者に喜ばれた
    【新共同訳】
    見る人は皆、彼女を美しいと思った

  • 「好意を受ける」と訳された部分には、名詞の「ヘーン」(חֵן)と動詞の「ナーサー」(נָשָׂא)で表わされています。「ナーサー」は「上げる、支持する、受け入れる」意ですが、名詞の「ヘーン」は「好意」を意味します。

2. この章に見られる旧約聖書の「四つの愛」の用語

  • エステル記の第二章には、驚くべきことに、旧約聖書の中で使われている重要な「四つの愛の語彙」のすべてが登場している(用いられている)ということです。そのひとつはすでに上げた「好意」と訳された「ヘーン」(חֵן)です。愛の語彙が使われている箇所を以下で取り上げてみます。

    14節「・・そこの女は、王の気に入り、指名されるのでなければ、二度と王のところには行けなかった。

    15節「・・こうしてエステルは、彼女を見るすべての者から好意を受けていた。」

    17節「王はほかのどの女たちよりもエステルを愛した。このため、彼女はどの娘たちよりも王の好意恵みを受けた。こうして、王はついに王冠を彼女の頭に置き、ワシュティの代わりに彼女を王妃とした。」


    (1) 動詞の「愛した」(アーハヴאָהַב)
    (2) 名詞の「好意」(ヘーンחֵן)
    (3) 名詞の「恵み」(ヘセドחֶסֶד)
    (4) 動詞の「気に入る、喜ぶ、栄誉を与えたい」(ヘーフェツחָפֶץ)。この語彙は他に6章で6回「栄誉を与えたいと思う」で使われています。

3. 王の暗殺を企んでいた二人の宦官の謀反を事前に王に告げたモルデカイ

  • 王からの寵愛を受けたエステルを通して、モルデカイは王を暗殺しようと企んでいた二人の王の宦官のことを王に告げた。もし、王がエステルを自分の妻としなければ、二つの宦官によって暗殺されていたことと思われます。ユダヤ人の「モルデカイとエステル」とのコンビによって、王は殺されることなく、返って、王を暗殺しようとした二人の宦官が気にかけられて殺されたのです。これは、モルデカイとエステルの二人のコンビは、やがて、ユダヤ人を撲滅の危機から救い出すこととなる本書のメイン・イベンドの伏線です。


2013.11.22


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