礼拝用語Ps24
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詩24篇「求める」דָרַשׁダーラシュ、「慕い求める」בָּקַשׁバーカシュ
〔カテゴリー渇望〕
6節「神を求める(דָרַשׁ)者の一族、あなたの御顔を慕い求める(בָּקַשׁ)人々、」
Keyword;「求める」「慕い求めます」seek,
(בָּקַשׁ) 24:6/27:4,8/40:14,16/70:4/84:16/105:3,4/122:9
(דָרַשׁ) 9:10/14:2/34:4,10/53:2/22:26/69:3/77:2/119:2,10,45,94,155
- 詩24篇6節には「神を求める」(דָרַשׁ)者の一族、あなたの御顔を「慕い求める」(בָּקַשׁ)人々という二つの渇望用語が使われています。前半の「求める」と訳された原語は「ダーラシュ」(דָרַשׁ)。「捜し求める、捜す、探り出す、探る、慕う、調べる、問う、問い尋ねる、尋ね求める」といった意味があります。後半の「慕い求める」「尋ね求める」(口語訳)と訳される「バーカシュ」(בָּקַשׁ)は、「ダーラシュ」が理性的意味合いが強いのに対して、「慕い求める」は感情的・心情的な意味合いが強いように思います。
- 「尋ね求める」(ダーラシュ)とは、苦しみや不在経験を通りながらも、私たちが心と思い(精神)と力を尽くして神を尋ね求めることを意味します。その祝福は、
①決して見捨てられることがなく、必ず主が答えて下さること
②良いものに何一つ欠けることがないこと
③ひろやかに(自由に、柔軟に)歩くことができること・・などです。
- ちなみに、27篇4節にある「私は一つのことを主に願った。私はそれを求めている」の前者の「願った」は「シャーアル」(שָׁאַל)が使われ、後者の「求めている」は「バーカシュ」が使われています。
- 類義語としては、「シャーハル」(שָׁחַר)があります。熱心に求めることを意味する動詞です。
「私はあなたを切に求めます(שָׁחַר)。あなたを慕って・・」(63:1)
「…彼らは、神を尋ね求め(דָרַשׁ)、立ち返って、神を切に求め(שָׁחַר)た。」(78:34)
- イエスがサマリヤの女との会話の中で礼拝についての話題に触れたとき(ヨハネ4章)、父は霊とまことをもって礼拝する者たちを求めておられると話されました。神はいつの時代でも真の礼拝者たちを求めておられるのです。旧約時代では、その神の求めに応える者たちこそヤコブの一族でした。しかし今や、その枠-民族や場所―を超えて、神を求め、神を慕い求める真の礼拝者たちが備えられています。
- また、聖書は
「神の国とその義とを、まず第一に求めなさい。」(マタイ6:33)、
「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。」(マタイ7:7)、
「上にあるものを求めなさい。」(コロサイ3:1)
黄色の部分は、すべて「ゼーテオー」ζητεωが使われています。英語ではseekと訳されます。何を「求め」、何を「捜し」、何を「たたく」のでしょうか。それは「神の国とその義」(マタイ6:33)、すなわち、「聖なるもの」(マタイ7:6)です。
とも記しています。なぜなら、天の父は与えることにおいて、ご自身を表わされるからです。しかも最上の良いものを求める者たちに与えたいと常に願っておられるのです。与えることこそ父の本分、父なる神の本質だからです。