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王位を委譲されたソロモンが最初にしたこと

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26. 王位を委譲されたソロモンが最初にしたこと

【聖書箇所】Ⅱ歴代誌 1章1節~17節

ベレーシート

  • 第二歴代誌に入ります。ダビデからソロモンに委譲され、新しい体制で新しい時代が始まります。ダビデの霊性をそのまま継承していく面と、そうではない部分もあります。王ダビデは戦いの勇士でした。それゆえ、ダビデはイスラエルの周囲の諸国をことごとく戦いに勝利して平和をもたらし、悲願の新しい神殿の建設のために自分のすべてをささげて、そのことのために備えました。目に見える神殿建設の材料や費用のみならず、神からダビデに示された神殿の仕様書、および神殿で仕えるシステムと仕える者たちの組織までも準備しています。ダビデの意志を継ぐソロモンはそれらを用いて、神殿を建設することになるのです。その前に、ソロモンが即位して最初にしたことは、神を礼拝することでした。

1. 主に求めた(神への礼拝)

  • 即位したソロモンは、全集団とともにモーセの幕屋のあったギブオンに赴き、そこで動物のいけにえによる従来の礼拝をしています。父ダビデはギブオンには行かなかったようです。というのも、すでにエルサレムにおいて新しい礼拝がささげられていたからだと考えられます。ただし、21章30節には「ダビデは神を求めて、(ギブオンに)出て行くことができなかった。主の使いの剣を恐れたから」とありますが、その意味については理解不能です。
  • しかし、ソロモンがギブオンに行ったことは重要な意味があったと思います。それは、これから自分にゆだねられた神殿の建設は、伝統的なモーセの幕屋の動物のいけにえによる礼拝形式と父ダビデの賛美(音楽)による新しい礼拝形式を融合する立場にあったからです。それゆえ、ソロモンには実地見学をする必要があったと思われます。全く異なる新しい礼拝様式とこれまでの伝統的な礼拝様式の総合(融合)は、王となったソロモンにとっては重要な課題であったと思われます。
  • それゆえ、ソロモンは全イスラエルを代表する者たちとともにギブオンに出かけ、礼拝する必要があったのです。5節には「ソロモンと会衆は主に求めた」と記されています。ここの「求めた」は「尋ね求める、捜す、要求する、問う、調べる」を意味する「ダーラシュ」(דָּרַשׁ)です。英語でいうなら、seek 。これは父ダビデの霊性そのものでした。
  • このことは神に受け入れられます。夜、夢の中で、主はソロモンに「何を与えようか。願え。」と語ります。ここの「願え」も「シャーアル」(שָׁאַל)の命令形です。この動詞はきわめて重要です。なぜなら、最初の王となったサウルは「シャーアル」しなかったからです。今日の私たちも「神の国とその義を求めなさい」(マタイ6:33)とありますが、そこでの「求めなさい」も、ヘブル語では「シャーアル」が使われます。

2. ソロモンが主に願った統治のための「知恵と知識」

  • ソロモンが主から「願え」と言われて願ったことは、自分が王として必要な「知恵と知識」でした。二つ合わせて「識別力」とみなすことができます。並行箇所であるⅠ列王記3章9節では、「善悪を判断してあなたの民をさばくために聞き分ける心をしもべに与えて下さい」と祈り、「この願い事は主のみこころにかなった」と記されています。
  • ソロモンに与えられた知恵と知識は有名です。ソロモンの知恵の深さと知識は、周辺諸国にも知られ、それを見聞しようと訪れる王や使者が絶えませんでした。ソロモンに与えられた真の知恵とは、「神を恐れる(畏れる)」ことでした。
  • ここで使われている「知恵」は「ホフマー」(חָכְמָה)、「知識」はソロモンをして初めて使われる語彙の「マッダア」(מַדָּע)です。

3. 主がソロモンに与えた富と財宝と誉れ

  • ソロモンは「知恵と知識」が与えられたそのうえに、「富と財宝と誉れとをあなたに与えよう」と主は言われました。これは神の「平和」(「シャーローム」שָׁלוֹם)の祝福のひとつです。「富と誉れ、栄光と力」は主から来るからです。その賜物を正しく管理する課題がソロモンにありました。そしてそれは私たちひとり一人にも常に言えるのです。

2014.2.8


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